2005年12月20日

イラクで約3週間前に誘拐されたドイツ人女性ズザンネ・オストホーフさんは、ドイツ政府の努力でこの週末に無事に釈放され、バグダッドのドイツ大使館に保護されました。しかし本人はもう10年間もイラクに住んでおり、アラビア語も流暢であることから、あまりドイツに帰る気はないようです。ドイツに帰ったが最後、空港から自宅までマスコミの大軍団の餌食になることを知っているのでしょう。ドイツ政府は絶対に認めませんが、金目当ての犯行であり、ドイツ政府が身代金を払ったことは、ほぼ確実でありましょう。

明日はボーダフォンによるマンネスマン社の買収をめぐる、マンネスマン社の社長への多額報酬支払いが、背任に当たるかどうかをめぐる刑事裁判の上告審の判決が言い渡されます。当時マンネスマン社の監査役会の一員だった、ドイツ銀行のヨーゼフ・アッカーマン頭取が有罪になる可能性も、五分五分であるようです。もしも有罪になった場合は、頭取の座を退くことは確実であり、明日はドイツ銀行で働く人々にとっては、緊張の1日でしょう。